癒しの一時。

バイトが終わって、帰ろうとしたら俺のバイクの上に猫が綺麗に納まっていた。

すぐに帰りたかったのだけど、あまりにも気持ち良さそうに丸まって横になっていたので、せっかくの安らぎの一時を邪魔しちゃ悪いと思いしばらくぼーっと遠目から眺めていた。

煙草を一本吸い終わるまで居なくなってくれるのを待ってみたが、どいてくれる気配がなかったので諦めて歩いて帰ろうとした時、今まで動かなかったその猫がどいてくれたのよ。

物音に警戒したのかもしれないけど、俺に気を使ってどいてくれたって解釈したらなんか可愛いかったので写メを撮ろうとしたら一目散に逃げられちゃった。


猫の気持ちはわかりっこない。安らぎの時間を俺が奪っちゃったのかもしれない。

ちょっぴり罪悪感はあるけど、なんか癒された。


そんな夏の終わりの一時だった。